栄転祝いと移転祝いって同じ？！

いいえ。全然違います。

栄転という言葉は比較的春や秋になると多く聞いたりしませんか。

栄転とは、会社の同僚や上司、部下などが昇格・昇進した際に、新天地で勤務をすることを栄転と言い

ますんので、「良い」意味での転勤です。

そこで、おめでとうございます！頑張ってね！ありがとう。の気持ちで差し上げる行為を「栄転祝い」

と言います。

また、移転とは事業所の所在地を別所へ移すような場合に使うものであり、俗にいう引っ越しとは

少々違います。

引っ越しは原則、個人の方が家などを転居する際に使う言葉であり、あくまでも会社（企業）の所在地

が変わることを総括して「移転」と言います。

あくまでも会社ですから、その取引先などに移転のお知らせを送り、それに対して贈るものを「移転祝

い」と言います。

移転は、事業拡大などに伴うものと、その逆の縮小の場合もあります。

また、近年ではコロナの新しい様式にならい、これまでの全て同じビルやフロアーだったものを

分散するような企業もとても増えました。

テレワークも併用している企業もある為、「移転」といったご案内をお送りした、或いは、受け取った

という企業が多くなったのではないでしょうか。

大企業では、自社ビルを売却して地方に移転をしたといったニュースも時々散見されましたね。

色々な背景がありますが・・・

栄転は、いい意味での転勤ですからお祝いは気持ちよく差し上げましょう！

また、良くも悪くも移転のお知らせを受けとった以上「あ、そう。」という訳にはいきません！

移転のお祝いも勿論、お手配致しましょう。

以前、お客様で「移転のお知らせが来ましたが・・・どうやら、事業縮小の移転のようなんで

す・・。これでも「お祝い」をしたほうが良いでしょうか・・？」といったご質問を頂きました。

その方にしたら、お祝いでもないのに「お祝い」と掲げて出していいのか迷われたようです。

確かに、背景は慮るところです。

でも、どんな状況であれ新しいところで心機一転やることには変わりはありません。

はっきりいって背景は暗いでしょうが、そこで知らんぷりをし、何にも届かないオフィスで

仕事をするのはどんな気分でしょうか。

少し想像すると気持ちが暗くなりますよね。

ですから、高々と「お祝い！」と立札などを出して贈るのではなく、メッセージカード等に

一言添えて贈るのをお勧めします。

中には何もしないほうがいいという方もいます。

ですが、やはり人です。人から人へです。会社は人が回してます。会社の中には人がいます。

その会社さんだってそれで終わりではないのです。

無駄なコストをカットして、他に予算を回し経営を安定させる目的ということもあると思います。

ですから、無視はせずなんらかの形を出していただきたいとは思います。

勿論、絶対ではありませんし、ケースバイケースではあります。

そして、金品の辞退等を謳われてる時は、何もしないでくださいね。

そこで迷うのがこれですね・・・。

いつ贈る？何を贈る？いくらにする？そんな疑問にお答えします！

毎年何度も贈るお手配をしている人は慣れたものでしょうが、初めてやまだ回数をこなさない人には

何を贈って、いくら位がいいのか分かりませんよね。

また、栄転祝いはお祝い一色ですが、移転祝いは先にご紹介したように背景も鑑みると何にしよう

か・・・と悩んでしまいますよね。

やはり、ここはお花が一番おすすめです。

特に、移転祝いはダントツでお花です。

栄転祝いだと、現金やお酒などの嗜好品もダメではありません。

しかし、現金だとリアルに金額が分かってしまう。

嗜好品などはよほどお相手の好みを知っているなどでないと難しいですよね。

よって、いづれもお花をお勧めしたと思います。

栄転・移転祝いのお花とマナー集

栄転・移転祝いのお花人気ランキング

栄転祝い1位：フラワーアレンジメント

移転祝い1位：胡蝶蘭

栄転祝いは、同僚や、部下、上司など社内間でのやり取りになるので、あまり気張り過ぎないものが

人気の様です。

移転祝いは、企業間となる為に、胡蝶蘭が不動の人気です。

胡蝶蘭が放つ、高貴さ、優雅さ、プレミア感、品の良さ・・そんなところから胡蝶蘭は会社にとって

切り離せないお花となっています。

そして、胡蝶蘭の花言葉は「幸せが飛んでくる」です。

これも、お祝い用にはぴったりということで重宝されてるのではないでしょうか。

栄転祝い2位：花束

移転祝い2位：フラワーアレンジメント

栄転祝いの花束は、最後の日に渡すイメージのお花です。

いわゆる、お別れの日ですね。

男性も花束を貰う機会なんてそうそうないので、意外と嬉しいというデータがあります。

また、移転祝いの２位はフラワーアレンジメントです。

季節の花材を使い華やかに制作をしてもらってください。

栄転祝い3位：プリザーブドフラワー

移転祝い3位：観葉植物

栄転祝いの３位は、形の残るプリザーブドフラワーです。

これは、枯れないお花、手入れの要らないお花ということで、記念を込めたお花です。

移転祝いは、まさにオフィスにグリーンをということで、観葉植物です。

どうしてもお花が前面に出てきますが、お相手先は、観葉植物を欲しがることも多いようです。

でも、観葉植物だからといって造花ではないので、手入れは必ず必要です。

観葉植物は何もしなくてもいい。という間違った解釈をしている人も多く、すぐ枯らしてしまう方もい

ますが、しっかり毎日の管理は必要です。

2：栄転祝い・移転祝いのお花の予算は・・

栄転祝いの一般的な相場は

5,000～10,000円が多いです。

但し、これはあくまでも一般論となり、その方とのお付き合いの程度によって可変しますので

参考程度でお聞きください。

移転祝いの一般的な相場は

20,000～30,000円が多いです。

こちらもお付き合いの程度によって可変しますので、あくまでも参考でお願いします。

なお、重要なお取引先となると50,000程の予算でお決めになるケースもございます。

3：いつ贈る？

栄転祝いは、正式な発表があり次第お贈りすることをお勧め致します。

やはり、お祝いことですからね。

遅くても、1週間以内にはお贈り下さい。

移転祝いは、移転された次の日から、やはり1週間以内にお贈り下さい。

慌てる必要はありません。

むしろ、慌ててもお相手様もオフィス内がバタバタとしてらっしゃるようでしょうから

ご移転日より2日位～1週間以内がベストです。

以上、いかがでしたでしょうか。

もちろん何でもお気持ちなので、その意思表明が大事ではありますが、お相手の状況などを鑑み、

ふさわしいものを選ぶことが大事ですね。

それでも迷うのが人間の性。

どんな些細な事でも構いませんので、迷いましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。

有難うございました。