2022年は長く続々と開店・開業が控えております。
これからインバウンドが再開目前となり、訪日外国人旅行者が増加してくる今、ホテルやテーマパーク、大型ショッピングセンター等が続々開店するようになります。
また、これまで開業を見送っていた法人が今年は満を持して開業する見込みがあります。
お取引の有る企業様が開店!開業!と連絡がきた時、まずは「お花を贈ろう!」となるのが日本での定番ではないでしょうか。
でも・・・どんなお花が良いのか?いくら位が良いのか?すぐに疑問が出てきますよね。
開店祝い!開業祝い!さぁどうしよう!
「これで良いのだろか?」
「他はどんなのを贈ってくるのだろうか」
「目立ちすぎてしまわないか」
「一体いくらなんだ」
「花ばかり集まるから違うものがいいのだろうか」
「いつ送れば良いのだろうか」
・・・挙げれば枚挙に暇がありませんね。
時々しかない事なので以前はどうしたか、どうすれば良いのか?迷うのは皆同じの様です。
また、日本人の特性として、周りを気にする・周りと合わせるという「同調」が常にあるので、自社だけがおかしな行為にはなってはいけない・・・。
と言うちょっとしたプチストレスがある方がとても多いです。
開店祝いや開業祝いのお悩みについてお答えします!
1:同じようで違うんです!
開店も開業も同じじゃない?と思われる方もいらっしゃると思いますが実は違います。
開店とは主として「お店」という狭義に特定されてます。しかし、開業となると広義にわたり、新し く事業や商売を始めることを指します。また、これは現在、事業や商売をしているという継続中の意味合いも含んでおりますので、0からはじめたということでもありません。
そして、開業は個人で特技や資格を生かし新たにビジネスを始めることに使われることが多い他、ホテルや施設が開かれる場合にも使いますので多岐にわたることが分かります。
確かに、「〇〇ホテルが開業」「〇〇施設が開業」と言い「開店」とは言いませんよね。
似ているようで違う開店と開業の違い。
日本語って本当に難しいですよね(^^;。
2:やっぱりお花が圧倒的に多い!
世の中にはモノで溢れていますが、お祝事にはまず「お花」です。
これは、法人でも個人でも予算は違えど同じ感覚ではないでしょうか・・。
プライベートにおいても友人・知人がお店や事務所を開いたと聞いた時に「あ、お花を贈ろう!」と行動された方は多いのではないでしょうか。
これは日本のみならず、諸外国でも同じようなしきたりがあるようです。
でも、一概にお花といっても様々な種類のお花があるので、何が良いのかしら・・と迷いますよね。
実は開店と開業でも喜ばれるお花、支持されるお花は違うんです。
今から、開店祝いのお花と開業祝いのお花で人気の5選をご紹介いたします。
【開店祝いに喜ばれる・支持されるお花5選】
1位 ずばり!不動の人気。胡蝶蘭
圧倒的な人気の胡蝶蘭。
特に、法人間でのお祝い事には堂々の1位のお花です。
なぜ、胡蝶蘭が支持されるのか・・様々なご意見はありますが、「品位」「高級感」「花言葉(幸せが飛んでくる)」「花持ちが長い」「他もそうするから」等沢山のご意見はありますが、これらを統括するとやはり、高級感があって手入れに時間がかからない割には長く楽しめて、最高の花言葉。というのに尽きるのではないでしょうか。
【もう鉢の処理に困らない。便利な胡蝶蘭特集】 【これは目立つ!胡蝶蘭】
2位 胡蝶蘭同様に人気のスタンド花(花輪)!
お店が開店されて店の前にスタンド花(花輪)が並んでいるのを見た事がある人は多いのではないでしょうか。
このスタンド花をみて「あぁ、開店したのか!」と分かりますよね。
昔は「花輪」と呼ばれてましたが、現在は「スタンド花」と呼ばれるのが一般的です。コンサートや展覧会などの時にもこのスタンド花は多く並びます。
コノスタンド花は地方によって風習は様々で、関西方面では並んだお花を抜いて街の人たちが勝手に持ってってしまうんです・・。え?と思いますが、「持って行ってもらう=人気のお店」の図式があり、店主も大歓迎だそうです。関東ではそういった習わしはほとんどないよう感じます。
【全国配送ができるスタンド花特集】 【おしゃれなスタンド花特集】
3位 どこにでも置けて移動も楽なフラワーアレンジメント!
季節感がでるフラワーアレンジメントも人気のお花です。お花は春夏秋冬の季節のお花を使うので、必然的に季節感が演出できます。春は彩りよく、秋はシックに・・と様々にお花を作れるのが人気の一つです。
また、当然色も豊富なので、贈る側の企業カラーを使ったり、逆にお店のカラーで贈ったり・・様々な遊びも出来るのが魅力の一つです。
デメリットは、毎日水やりをしてあげるや、花持ちが1週間ほど等、美しくしていられるのにも期間限定という事です。また、お届け先ではなかなかお花に水を上げたり等手入れをする暇がなくもっと早くに枯れてしまう事もあります。贈った方が顔を出しに行ったときには既に枯れてる・・ということもあったりしますので、美人薄命という認識は必要ですね。
4位 爽やか観葉植物
観葉植物は「インテリア」にもなるということで、頂く人からリクエストの多い商品です。
確かに1つあるだけで空間が鮮やかになりますよね。また、中には空気清浄をするような観葉植物もあり、お店を運営する上では喜ばれる商品の一つです。
実は観葉植物にも1つ1つ花言葉があります。また、別名を持つ観葉植物もあり「幸福の木」や上に伸びる様が事業の発展などを象徴すると人気の「青年の木」お金の発展を象徴する「発財木」等、どれも1つ置いてあやかりたいような植物もあります。
ただ、イメージは良いのですが実物の観葉植物はリアルです。中にはグロテスクな雰囲気をだしてるようなものもあります・・。葉に穴が開いてる、黄色くなってきた、どんどん伸びる・・それもこれも生きてる証です。有機的なものはそうして成長をしていくので病気などでない限りは包括して愛でて頂きたいです。
【さわやかな観葉植物特集】 【その日にもお届けできる観葉植物】
5位 プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは今ではすっかりフラワーギフトとして定着したお花です。
因みにプリザーブドフラワーとは、「生花や葉を特殊液の中に沈めて、水分を抜いた素材で生きた植物と比べても遜色のない、瑞々しい質感と柔らかさがあるお花」の事です。
水やりの手間もいらなく長期に保存ができるので近年は大人気のフラワーギフトなんです。生花さながらですが、生花ではないので手入れがいらない!ここが人気の一つで、お相手からリクエストされることが多いです。特に女性向けのサロンやオフィス、医院などは受付や、待合室などにいつまでも置いて置おけるために人気が高いのです。1つあるだけで華やかですからね。
なんといってもとっても愛らしいので、人気の理由が分かります。
【ニコライバーグマンの元で修行を積んだデザイナーのプリザーブドフラワー】
【開業祝いに喜ばれる・支持されるお花5選】
1位 やっぱり、胡蝶蘭
やっぱり開業祝いも人気1位は胡蝶蘭。
開店祝いでも1番人気でしたが、開業祝いも同様です。なにはともあれ胡蝶蘭が圧倒的です。
開店祝いですと、胡蝶蘭に混じり2位のスタンド花も並びますが、開業祝いだとオフィス等の想定が多い為に開店祝い以上に人気のお花です。
皆さんも街で、法律事務所などの個人事務所や大きな施設などが開業していると胡蝶蘭がずらーと並んでいるのを見た事があるのではないでしょうか。
【天皇陛下へ献上した胡蝶蘭】 【らん展でグランプリ3度受賞の胡蝶蘭】
2位 オフィス内に華やかにおけるフラワーアレンジメント
開業祝いですと、事務所内に飾るということが多く想起されるので、中に華やかに飾って置けるお花ということでフラワーアレンジメントが人気です。
グリーンも素敵ですが、色とりどりのお花がスタッフの癒しにもなりますね。
そしてなんといっても新たに稼働された室内が華やかに良い香りに包まれ、開業したんだなということが身に染みるものです。
フラワーアレンジメントだと、オーダーメイドでいかようにも形を変えたり、雰囲気を変えることも出来るので、例えばお相手様が男性ならとか、年配の方なら・・等カスタムして作れることも人気の一つだと思います。
【オーダーメイドで当日お届けも可能なフラワーアレンジメント】
3位 スタンド花
スタンド花も開業祝いでも使います。
開業だと個人事業主が事務所を開くことを想起する方が多いですが、前述した通りホテルや施設なども開業と言います。
よって、ホテルや大型ショッピングモールなどの開業にはスタンド花を贈るケースも多くあります。
大型モール店でずらーと並んでいたり、テレビで取り上げられるような大きな施設だとこのスタンドフラワーが並んでいるのを見た事があるのではないでしょうか。
4位 観葉植物
お花ばかり・・というのは贈る方も、貰う方も頭によぎることです。
オフィスを開業したらやはり1つは欲しいものです。お花(生花)だといづれ駄目になる時が来ます。でも、観葉植物だとそうそう駄目になりません。イメージも良いですね。グリーンも安定の人気です。
ただ、やっぱり呼吸をしているものなので、水やりや手入れは必要です。可愛がらないと想定以上に早く枯死してしまうこともありますので、必ず手入れは必要という事を念頭においてください。
贈り先があまりそういう事に無頓着・・というような雰囲気を感じたなら、造花などもおすすめです。
5位 造花
意外と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、支持されるお花のランキングでは非常に上位にあります。
支持というのは、貰う側からの支持になりますが、実は貰う方は「本業で忙しいから、手入れの一切要らないお花がいい」というお声が非常に多いのです・・。
お花は欲しい。でも、手入れが・・というお気持ちは十分よく分かりますよね。
自宅ならまだしも、皆様お仕事をされてるわけで、余計な仕事を増やしたくない、出来きれないというのが本音なのではないでしょうか。
でも、贈る方にしたら「造花」って、どうなの?って少しためらいますね。
でも、今の造花って、昔のイメージの造花と違うんです!勿論お値段によりますが、非常に精巧にできており、近くにいっても造花か生花か見分けがつかない・・なんてこともあります。
そういうことであれば、造花も良いですよね。
【生花と造花の見分けのつかない?高級造花】 【事務所に華やかさを!フラワーリース】
以上どうでしたでしょうか。
開店祝いと開業祝いでランキングに少し変わりがありますね。
他には、ワインやお菓子、雑貨なども挙げられますが、回りまわって結局お花が無難・・と言う方が多いようです。飲食物は嗜好の問題、雑貨などもそのお店や事務所にあうのか・・など悩んでしまうようです。確かに、家族や友人なら多少はわかっていますが、法人間だと少し難しくなりますね。
3:法人と個人では差があります
開店祝いや開業祝いで一体みんなはいくらくらいの予算なのだろうか・・
これは誰もがひっそりと頭をよぎる事なのではないでしょうか。でも、聞きたくても聞きづらい、関係性もあるので違いもあるだろうし・・どうしてもお金の話となるとズバズバ聞けないというのが日本ならではなのでは?そうして、ネットで調べる。こういう行為はお祝いでもお悔みでも、一度は経験があるのではないでしょうか。
法人と個人ではかける予算が違います。また、法人は大手企業となると年間で慶弔事に使える予算が決まっておりその中でのやりくりになるので、ある程度は枠組みの中で動きます。
個人の方だって、せっせと働いたお金で差し上げますから、どーん!と気張りたいとこですが、そうもいきませんよね(^^;。
贈り先との関係性 | 予算 |
取引先(常々やり取りしている) | 15,000~30,000 円 |
重要な取引先(大口の取引先・今後想定される) | 30,000~50,000 円 |
上記表中が一般的な予算となります。
あまり高いものを贈ってもかえって気を遣わせる、あまり安すぎるものでも恥ずかしい・・よって、平均値が上記のような数字になってます。
重要なお取引様だと、やはり同様な立場の企業がしっかりしたものを贈ってくるのに対し、自社がみすぼらしいと恥をかき、果ては上司に怒られる・・なんてこともあるかもしれませんので、よく周りと相談しながら参考にしてください。
ちなみに、当店(サムライフラワー)では、これでまこういった法人様のお悩みを15年聞いてきました。中には、とっても複雑な・・??お話も・・。色々なお声やお悩み、相談がありました。是非、困ったらお電話・メールなどでお気軽にご相談してください。
続いて個人の方の予算です。
相手との関係性 | 予算 |
家族・親戚などの身内 | 10,000~30,000 |
知人・仕事上でつながりのある | 5,000~15,000 |
個人といっても広義な部分もあるのですが、あくまでも「プライベート」でという範疇になります。
家族等の血のつながりのある人への開店祝いや開業祝いの予算は、個人と言えどもしっかりとした予算で動く方が多いです。
身内とはいえども、されど身内。社会人ともなればその額でその人のお里が分かってしまうのか、思う以上に予算がしっかりあります。
また、愛情の裏返しもあるのではないでしょうか。頑張ってきた姿を見てきた、これから一旗あげてくれよ!という応援も込めて奮発して贈る方が案外多いのかもしれませんね。
ただ、ここは身内ならでは。兄弟などであれば合算して贈っているという人も多いので二人からとか、従妹から・・等まとめて予算を組んでる人もいるようです。
反対に、いや兄弟だから阿吽の呼吸のごとく、なんにもしないという声もありました(^^;
中にはお手伝いしたりして、お金でない対価でお祝いしている人も・・。
お祝いはお気持ちですからね。負担のない方法が一番ベストですね。
4:当日は原則NGです!
開店祝いや開業祝いで人気のお花をご紹介いたしましたが、そのお届けする日でまた皆様迷います・・。そして、「開店日でしょ!」「開業日でしょ!」となる人が多いのですが、実はそれは大きな間違いです。
絶対贈ってはいけないというルールはありません。
でも、皆さんも自分になぞらえて考えてみて下さい。
自分がお店を開店しようとしたとき、逆算して数か月前からお店つくりを準備し、いよいよ開店1週間前!となると日々やることが山積して右往左往するのではないでしょうか。
なんとか開店日にこぎつけ、あとはお客様を笑顔でお迎えしようと集中し、いざ開店時間になると外には物珍しさにお客様の列・・有難い・・泣。
しかーし!開店初日となるとハプニングが続出!あとでテレビのドキュメンタリーになるくらい色々なことが起こり、こうじゃなかった、あれはどこだ、これはなんだ、あのスタッフはなにしてる・・もう何がなんだか‥となっているときに、お客様をさしよけ「お届け物でーすドーン!」とお花が届いたらどうでしょうか。
運んできた宅配の人は印鑑を貰わないとのちに困る事にもなるし、どこに置けばいいですか?から始まり、今度は開封作業もあり・・。
正直いって、お花どこではないですよね。
折角贈ったお花ももしかしたらその日開けず仕舞いで、ひっそり夜開けられてたり・・なんてこともあるかもしれません。
贈った人はお金を出してる以上気になるもの。
良かれと思ってやったことが、相手にとって迷惑になってしまうこともあるかもしれません。
当事者にすれば、開店日にはお客様のことだけに集中したい・事務所の仕事の事だけに集中したい。と思うのが普通なのではないでしょうか。
特に店舗のようなお店の場合は、開店日にはお店を綺麗にしておきたい。お花を定位置に飾りお客様をお迎えしたいとと思うのではないでしょうか。
という事で、開店・開業日には極力贈らず、遅くても前日までには届いているように致しましょう。
因みにお花や植物は1日ずれただけで枯れたりしません。
当店では、このようにお話させて頂くのですが、それでも何故か当日贈られる方多いのです・・・。
でも、このようにお考えいただくと「なるほど」と思って頂けるのではないかなと思います。
5 贈った後は・・
特にすることはありません(^^;
でも、不思議と贈った後、「どうかな?」「喜んでくれたかな?」「飾ってくれたかな?」等、色々とお相手のことを想いますよね。お金も出しているし当然です。
貰った人は千差万別で、すぐにお礼の連絡をする人、その日ができなく次の日にする人。色々です。
開店・開業したとなると想定以上に忙しいものです。ここはじっくり待ちましょう。
ただ・・中には残念ながら無連絡の人がいるのです。
思い余ったお客様からお電話があり「すみません。相手からなんの連絡もありません・・」と。
宅配の履歴からみれば受け取っているのは一目瞭然。
印が押してある受領書も取り寄せ間違いはない・・。でも当店としても「受け取りましたよね?お礼の連絡をお願いします」とも言えず、お客様も「届いたよね?」と催促?も出来ず。。
こればっかりは、お相手様の良心に頼るのみですので、残念ながら以上できません。
受け取った方は、贈った人はとてもきにしておられるので必ずお礼はお伝えしましょう!
以上、いかがでしたでしょうか。
ご参考して頂ければ幸いです。
迷うこともあると思いますが、大事なのはお気持ちです。
身の丈にあわないお買い物もよくありませんし、折角の門出に祝福のお気持ちを伝えないのも寂しいです。お花のご相談も沢山いただきますが、最後に申し上げてるのは「お気持ちが大事でご無理のないおい買い物をしてください」とお伝えしております。
これまでのノウハウがありますので、開店祝いや開業祝いのマナーや、ご相談などお気軽にお問い合わせ下さい。
お客様のニーズや悩みを10万件以上聞いてきました。
これまでの経験を活かして、これからもマナーや事例など開示していきます。
好きな花は勿忘草(わすれなぐさ)です。
草花をはじめとしたmade in japanの「ものづくり」をしている「人」に興味があります。